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世界で猛威を振るうランサムウェアの被害、対策状況

日本においても無関係ではない「WannaCry」

ここ近年のインターネット関連の事件として最悪と言ってもよいのが「WannaCry」です。
「WannaCry」はインターネット史上最悪のランサムウェア攻撃とも言われており、世界中で既に重大な被害が発生しています。

日本においても対岸の火事ではなく、判明しているだけでも数百件の感染例が検出されています。
一部報道によると日立製作所やJR東日本で感染が検出されたともされており、被害は今もなお拡大をしており、予断を許さない状況です。

ただし世界的に見ると「WannaCry」の被害は日本国内では比較的軽い方であり、欧米諸国においては相当に被害は拡大しています。

中でも最も被害が深刻だったのは英国で、他にもロシア、スペイン、ドイツ、フランス、ポルトガル、米国といった国々では大規模な感染が確認されています。

「WannaCry」はコンピューターウイスルの中でも「ランサムウェア」と言われるもので、感染することによりパソコン内のデータにアクセスすることが出来なくなります。

解除をしてほしければ身代金として指定の金額を振り込むように犯人から指定があり、言われるままに支払ってしまうとその後も何度も同じようにウイルスが発動するようになります。

ですので、もし感染をしてしまったとしても決して犯人グループの言いなりになることなく、速やかにネットワーク上から端末を切り離し必要な処置をしていくことが必要です。

感染したPCの98%はWindows7だった

「WannaCry」の感染数は完全に明らかになっているわけではないのですが、ウイルス対策ソフトの開発企業の調査によると、実際に感染をしたPCのうち98%はWindows7を使用していたと言います。

セキュリティ面に問題があるOSというとWindowsXPが以前より言われてきていましたが、この「WannaCry」に限ってはWindows7を標的にして作られていたことがわかります。

これはWindowsXPが既にMicrosoftのサポートが終了しているのに対し、Windows7はまたサポート対象であったことが世界的に大きな衝撃を与えました。

つまり仮にサポート対象内でセキュリティパッチが配布されていたとしても、旧式のOSは悪質なウイルスに感染するリスクが高いという事です。

もっとも、「WannaCry」に感染した人の多くは不用意に送信元不明のメールの添付ファイルを開いていたり、怪しげなウェブサイトのURLをクリックしていたりします。

コンピューターウイルス全般に言えますが、最も有効な感染対策は怪しいファイルやURLを使用しないという事です。

万が一感染した時に備えてバックアップを取ろう

近年のランサムウェアはどんどん複雑化し、一見公式とまったく同じに思えるような仕掛けをしているものもあります。
どんなに気を付けていても人力だけでは防げないこともあるため、ランサムウェアにかかってしまっても大事なデータがなくならないように、バックアップを取っておきましょう。

バックアップの方法は様々あり、簡単で良くあるのが外付けハードディスクに保存する方法です。しかしこの方法だと、ランサムウェアに侵されたパソコンと繋がっている場合、外付けハードディスクの内部もだめになる可能性があります。

もし外付けハードディスクにバックアップを取る場合は、ネットワーク共有を無効にしておき、パソコンからの書き込みができないようにしておきましょう。

この外付けハードディスクにバックアップをとるよりも安心安全なのがクラウドサービスへのバックアップです。
クラウド上にデータを置いておくことで、ランサムウェアの被害に合った時は元よりパソコンが何らかの理由で壊れたり、間違ってデータを削除してしまったりした時にもいつでも簡単にデータを確認・復元できます。

個人もそうですが、様々な契約書、案件データ、納品物などを保有する企業ほど、クラウド上へのデータのバックアップは必須です。
特に契約書については、自分たちの会社だけではなく相手の企業にも損失を与えるものとなり大きな損害を被ることになりかねません。
以下のようにクラウド上で契約書を簡単に管理できるサービスもありますので、まだバックアップが出来ていない場合は検討し導入しておきましょう。
オススメ ▷ 契約書管理|クラウドサービス|Ofigo契約書管理

「もしも」のことを考え、しっかりとリスクヘッジしましょう!