SNSアカウントの乗っ取り事例
一般人だけでなく、有名人も自分自身の意見を発信するためにも広く使われているSNSですが、しばしば「乗っ取り」による被害が発生しています。
「乗っ取り」とはアカウントパスワードがハッキングされることにより、本人であるかのようになりすました別人が勝手に投稿をするということです。
乗っ取りとよく似た被害として「なりすまし」がありますが、「なりすまし」が本人や公式アカウントとは別に本人であるかのようなアカウントを作成して情報発信するのに対し、「乗っ取り」は本人や公式のアカウントをそのまま使用して悪用するところに問題があります。
数年前にはLINEアカウント情報が大量に乗っ取られるという事例が発生し、住所録に登録されている人たちに片っ端から金銭を要求するメッセージを送ったということが問題になりました。
こうしたなりすましによる被害は、いつ大量に発生してもおかしくありません。
一旦被害が発生すると自分だけでなく周囲の人にまで拡大をしていくため、普段から厳重にアカウント情報の管理はしておきたいところです。
一つのアカウントから他のものもバレる可能性
SNSアカウント管理の重要性を実感するためには、まずネットストーカーと言われる人の本人特定のテクニックを紹介します。
ネットストーカーは匿名で行っているSNSのアカウントでターゲットを定めたのち、過去の投稿やアップロードした写真を調べ、大体どのような生活をしている人かということを調べます。
その情報を基に、Facebookなど実名で登録している別のSNSで検索をすることで本人の情報を特定します。
誕生日や飼っているペットの名前が判明するとそこからパスワードを予測することができるようになりますので、簡単なパスワードを使用している人なら、一瞬でハッキングされてしまいます。
ほとんどの人はSNSで共通のアカウントとパスワードを使用していることと思いますので、一つのパスワードを破られることで個人の情報が全て丸見えになってしまう事も珍しくありません。
ネットの場合、一人だけでなく集団で個人特定に動くことがありますので、一旦ターゲットになったときには完全に防御するのは不可能です。
SNSを利用するときには、普段から不用意に個人が特定できるような情報をアップするのを避ける必要があります。
ただし、SNSでは知人や近所の人の情報によって特定がされることもあるので、完全に防ぐのは難しいケースもあるでしょう。
そうした時のためにSNSでアカウント名を少しずつ異なる設定にしたり、違ったパスワードを使用するように心掛けるだけでも、被害を最小限に抑えることができます。